山口県玖珂町は日本全国でも有数の盆地。
山から降りてくる綺麗な水が良質な酒米を育てます。
わたしたちの蔵がある玖珂町は、冬の日照時間が短く昼夜の気温差が少ないという、古来より名酒づくりの基本条件とされる「寒仕込み」に適した環境に恵まれています。
これらの奇跡の条件が揃うことにより、どんなに科学が進んでも再現できない究極の日本酒を作り出すことが可能となります。
久山酒造では、すべての酒を山の伏流水で仕込んでいます。
山からの不純物のない水は口当たりの良い、柔らかな軟質。
この水でつくる酒は、雑味のない澄んだ味わいとなります。
そして、わたしたちはこの奇跡の水を使用して酒米も一から育てます。
日本酒の命とも言える水と米にとことん拘り、一つ一つ丁寧に作り上げることにより安定した美味しさを提供しております。
杜氏、蔵人たちは、その年採れた米の魅力を最大限に引き出すため、敏感に季節の変化を感じ取り、知恵と勘を絞り出して酒を醸していきます。
近年の酒造りでは機械化が進み安定した味を求める傾向にあります。
しかし、久山酒造は敏感に季節の変化を感じ取り、知恵と勘を絞り出して酒を醸していきます。
同じ気候の年が一度もないように、酒の味も、年ごとにタンクごとに、豊かにゆらぎます。
その豊かな違いを楽しむことこそ日本酒を味わう醍醐味だと思っています。